新年のご挨拶


新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては健やかに新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
旧年中も、一年を通して宗近そばをご愛顧頂き、大変感謝しております。
宗近そばは、顧客様の70%以上が毎年リピート購入されるという、驚異的なリピート率を誇ります。
これは本当にありがたいことでありますが、この数字に甘んじることなく、これからも美味しい麺づくりで励んでいきたいと考えております。

さて、株式会社 宗近の四代目を務めるようになって、今年で10年目。
10年前、私がこの会社に入社した当時、正直言いますと、この会社はもうボロボロの状態でした。
約20年以上前に麺商品の安売り合戦が始まり、当社もその波に乗ってしまい、それ以来ずっと赤字続き、実は倒産の危機にありました。
私は、なんとか会社を立て直そうと、約5年前に高品質麺ブランド「宗近そば」を立ち上げました。
最初は全然うまくいかず、PRもできていなくて、誰にも知られていませんでした。
どうやったらうまくいくのか、諦めずに試行錯誤する日々でしたが、ようやく流れが変わってきました。
宗近そばをご愛顧頂く方たちがどんどん、どんどんと増えてきたからです。
また、「全国お取り寄せランキング」「ふるさとチョイスそば人気ランキング」「ふるさとグランプリ」などで、賞を獲得するようになったことも後押しとなり、宗近そばをご愛顧頂く方々のおかげで、なんとか倒産の危機から脱却することができました。
これは本当に感謝でいっぱいです。

まだまだ風吹けば飛ぶような状態で、やるべきこと、改善しなくてはいけないことが本当に山ほどあります。
しかし、私の中では、10年目にして、ようやくこの会社がスタートラインに立てたのではないかと感じています。

10年目にして、ひとつ辿り着いた思いがあります。
それは、私たちは地元福井の県民の方々のたくさんの支えがあり、世代を超えて長年愛して下さる方々がたくさんいたから、会社がボロボロの時でも、麺づくりを続けていくことができていたということです。
本当に感謝です。

だから、私たちは「地域で一番愛される製麺所」を目指します。
皆様に喜んで頂けることに、今後も挑戦していきます。

また、全国には同じように経営難で苦しむ製麺所がたくさんあります。
この業界に関わっている以上、麺づくりという職業をもっと魅力的で活気あるものにしたい、そして子供たちにとって憧れとなれるような、素敵な製麺業界をつくることも、私の使命だと感じています。

新年一発目ということで、今回は私の思いを中心にしました。
どうか皆様、本年も宗近そばをご愛顧頂きますよう、何卒よろしくお願いいたします!

四代目 宗近鉄也