朝夕めっきり冷え込む季節になりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。
宗近では、年越そばやお歳暮といった一大イベントに向け、スタッフ達も準備に余念がなく、慌ただしい毎日を送っています。
さて、今年を振り返ると「ギネス世界記録の記録大幅更新」がやはり一番大きな出来事です。
1年前の大挫折から始まったギネス世界記録挑戦でしたが、今年は宗近そばの最大限の力を発揮しスタッフ達と共に成し遂げた記録は、もう誰も塗り替えることができない大記録だと思っていて、とてもいい経験でした。
その一方、私の中で大きな課題が三つ残っています。
今年は、有難いことに大変多くのオファーをいただく機会が増え、某巨大モールや百貨店からの出店依頼、福井駅前開発での出店依頼、その他、蕎麦店のM&Aなどなど。
私たちのやっている事業に対して、大手デベロッパーをはじめ多くの方々がすごく興味を持っていて、お話し頂けることは本当にありがたく感じています。
しかし、現状はちょっと厳しい、、、
これ以上は宗近そばの品質・サービスが思うようにご提供できない。
というのが私の肌感です。
そのために、宗近は下記3つの大きな課題をクリアしなければと考えています。
①宗近そば品質・サービス提供のための基準
②宗近イズムによる行動指針
③よりお客様に喜んで頂けるために
<①宗近そば品質・サービス提供のための基準>
急激に拡大し始めた今の宗近は、色んな仕組みが整っていない部分が多く、私の匙加減や個々の判断で物事が進む(進めざる負えない)ことが多い現状です。
宗近そばの品質を守り続けるために、お客様に支持されこれからも愛され続けるためには、これまで以上に頼もしい宗近スタッフ達の力が必要です。
スタッフ達が、どういった方法・手段で品質やサービスを提供していくのか、それも私や先代たちの思い(いわゆる伝統)を大事にしながら基準を示す必要があると感じています。
宗近の心臓部分である工場(製麺)はもちろんのこと、店舗間による品質やサービスのバラつきをなくし、最大限お客様に満足頂けることを目的としています。
根本は、この地域に根付いて長年愛されるために宗近として出来ることを考えます。
<②宗近イズムによる行動指針>
宗近は、品質の高さが全ての基本。
そのおいしさを提供するためには非効率でも構わないし、提供。作業スピードが5秒・10秒遅くなっても構わない。
「たかが一杯、されど一杯。お客様からすればたった一杯」で、宗近そばを気に入って頂けるか否かが決まると考えています。
その一杯をご提供する時は、まるで自分の大切な人と接するようにお客様にも愛をこめた行動を。
それを実施する宗近のスタッフ達は、関わる人(お客様・スタッフ・取引先や仕入先)に気を配り、助け合いの心を持つ。
地域の方への感謝・助け合いの気持ちを忘れず、世代を超えて愛される存在になる。
これが、創業約80年の長い歴史の中で培ってきた大切な宗近イズムのほんの一部です。
だからこそ、この宗近イズムのスタッフ達への共有・浸透をとても大切に考えています。

↑宗近イズム浸透研修の様子
<③お客様により喜んで頂けるために>
これは「宗近そばエルパ店」において、丸亀製麺さんと日々せめぎ合いながら痛感している内容なのですが…
国内800店舗以上ある丸亀製麺さんですが、この福井という蕎麦処でもしっかりお客様のハートを掴まれている。
宗近そばやソースかつ丼といった福井のソウルフードに囲まれた状況の中でも、日々丸亀製麺さんのうどんを求めてたくさんの方がご来店される現状。
隣にお店を出させていただいていて、日々勉強させていただける環境をとても有難く感じています。
宗近として、麺を通じてお客様に喜んで頂ける方法が根本的にあるのではと、切実に感じています。
大手だからと言えばそれまでですが、エルパのフードコートという同じ土俵でお店を並べている以上は、この福井の土地で丸亀製麺に引けを取らない存在になれることが、私にとっての大きな挑戦です。
この3つの課題をクリアできた時、よりいっそうお客様に喜んで頂ける、そしてより地域になくてはならない存在になれると思っています。
宗近そばはもっともっと進化していきますので、これからもご愛顧賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。
そして最後に、一年の締めくくりも宗近そばを召し上がって頂ければ大変うれしく思います!
四代目
宗近鉄也